24. 言葉 の 冒険 の 旅 . 敬語 に ついて ことば||ぼうけん||たび|けいご|| 24. An adventure of words. About honorific language

< p > 日本 語 の 最大 の 特色 は 恐らく 社会 的 状況 の 違い に 従って 違う 言葉 と 文体 を 使い分け なけ れ ば なら ない と いう こと だ ろ う 。 |にっぽん|ご||さいだい||とくしょく||おそらく|しゃかい|てき|じょうきょう||ちがい||したがって|ちがう|ことば||ぶんたい||つかい わけ||||||||||| 私 が これ まで 習って き た 言語 の 中 で 、 友達 に 気軽 に 話しかける 時 と 、 部下 に 話しかける 時 と 、 非常 に 礼儀 正しく 「 目上 年上 」 の 人 に 話しかける 時 と で それぞれ 違う 単語 と 文 を 使う 、 など と いう もの は なかった 。 わたくし||||ならって|||げんご||なか||ともだち||きがる||はなしかける|じ||ぶか||はなしかける|じ||ひじょう||れいぎ|まさしく|めうえ|としうえ||じん||はなしかける|じ||||ちがう|たんご||ぶん||つかう|||||| （ 英語 の ）“ Ｉ ” と いう 単語 に は 少なくとも ３ 種類 の 普通 に 使う 言葉 、 私 、 僕 、 俺 、 が あり 、 同じ こと が “ you ” に も 他 の 代名詞 に も 当てはまる 。 えいご|||||たんご|||すくなくとも|しゅるい||ふつう||つかう|ことば|わたくし|ぼく|おれ|||おなじ||||||た||だいめいし|||あてはまる p > < p >  p > < p > この 区別 を マスター する に は そういった 言葉 を 正しく 使う 必要 の 生じる 社会 的 状況 に 頻繁 に 出入り し なけ れ ば なら ない 。 |||||くべつ||ますたー|||||ことば||まさしく|つかう|ひつよう||しょうじる|しゃかい|てき|じょうきょう||ひんぱん||でいり|||||| ただ 文 型 で 理論 を 説明 さ れ て も それ ら を マスター する こと は でき ない 。 |ぶん|かた||りろん||せつめい||||||||ますたー||||| 社交 の 場 で 丁寧 な 言い 方 や ぞんざい な 言い 方 を 頭 の 中 で 切り替える 前 に ちょっと ばかり 日本 人 的 な 気持ち に なって みる こと が 大事 で ある 。 しゃこう||じょう||ていねい||いい|かた||||いい|かた||あたま||なか||きりかえる|ぜん||||にっぽん|じん|てき||きもち||||||だいじ|| これ は 実際 の 生活 の 場面 でも 適当 な 録音 教材 を 聴く 場合 に も かなり 積極 的 な 関わり が 要求 さ れる 。 ||じっさい||せいかつ||ばめん||てきとう||ろくおん|きょうざい||きく|ばあい||||せっきょく|てき||かかわり||ようきゅう|| そして それ は また 文化 を 受け入れ なけ れ ば なら ない と いう こと で も ある 。 ||||ぶんか||うけいれ||||||||||| p > < p >  p > < p > 異なる レベル の 丁寧 さ を マスター する まで 単純 に 中間 を ゆく 日本 語 を 喋った 。 ||||ことなる|れべる||ていねい|||ますたー|||たんじゅん||ちゅうかん|||にっぽん|ご||しゃべった 事実 、 今 でも 多く の 場合 それ を 実行 し て いる 。 じじつ|いま||おおく||ばあい|||じっこう||| 外国 語 を 話す 場合 に は あまりに も くだけ た 話し言葉 を 使う の も あまりに も 堅苦しい 正式 な 言葉 を 使う の も 避ける こと が 大事 だ と 思う 。 がいこく|ご||はなす|ばあい|||||||はなしことば||つかう|||||かたくるしい|せいしき||ことば||つかう|||さける|||だいじ|||おもう 通常 そんな こと を 外国 人 に は 期待 し ない もの だ 。 つうじょう||||がいこく|じん|||きたい|||| 更に コミュニケーション に 必要 と さ れる 丁寧 さ の レベル を 完全 に マスター し て いる こと など 誰 も 期待 し て い ない 筈 だ 。 さらに|こみゅにけーしょん||ひつよう||||ていねい|||れべる||かんぜん||ますたー||||||だれ||きたい|||||はず| 敬語 の ニュアンス を 完全 に 理解 する に は 非常 に 高い レベル の 文化 的 感受性 が 要求 さ れる が 、 それ は 強制 さ れる べき もの で は なく 時間 が 経て ば 自然 に 発達 し て いく もの で ある 。 けいご||にゅあんす||かんぜん||りかい||||ひじょう||たかい|れべる||ぶんか|てき|かんじゅせい||ようきゅう||||||きょうせい||||||||じかん||へて||しぜん||はったつ|||||| p >< p >  p >< p > 明らか に 日本 語 の 文 構造 は 北 アジア に 源 を 発する もの で 、 韓国 語 と 同じ で ある 。 ||||あきらか||にっぽん|ご||ぶん|こうぞう||きた|あじあ||げん||はっする|||かんこく|ご||おなじ|| 何 人 か の 専門 家 に よれ ば 、 元々 ある 単語 の 多く は ポリネシア の 言葉 に 僅か ながら 関連 が あり 、２ 万 年 前 に 日本 に 定住 し 始め た 縄文 人 から もたらさ れ た と いう 。 なん|じん|||せんもん|いえ||||もともと||たんご||おおく||||ことば||わずか||かんれん|||よろず|とし|ぜん||にっぽん||ていじゅう||はじめ||じょうもん|じん|||||| 縄文 人 は 狩猟 の 民 で 、 紀元 前 300 年 頃 北 アジア から 移住 し て 異なる 文化 の 波 、 即 ち 米作 文化 と かれ ら の 言語 の 影響 を 持ち込 ん だ 弥生 人 より 以前 に 日本 に 定住 し た 人々 で ある 。 じょうもん|じん||しゅりょう||たみ||きげん|ぜん|とし|ころ|きた|あじあ||いじゅう|||ことなる|ぶんか||なみ|そく||べいさく|ぶんか|||||げんご||えいきょう||もちこ|||やよい|じん||いぜん||にっぽん||ていじゅう|||ひとびと|| ちなみに 、 縄文 人 は 世界 で 最も 古く ―１ 万 年 以上 も 前 に ― 土器 を 作った と さ れる 人々 で ある 。 |じょうもん|じん||せかい||もっとも|ふるく|よろず|とし|いじょう||ぜん||どき||つくった||||ひとびと|| p > < p >  p > < p > 中国 語 の 表記 法 は 1500 年 以上 も 前 に 入って き た たくさん の 中国 語 、 中国 の 技術 、 仏 教 など と 共に 日本 に 紹介 さ れ た 。 ||||ちゅうごく|ご||ひょうき|ほう||とし|いじょう||ぜん||はいって|||||ちゅうごく|ご|ちゅうごく||ぎじゅつ|ふつ|きょう|||ともに|にっぽん||しょうかい||| 奈良 や 京都 に 見 られる すばらしい 木造 建築 の 中 に は 世界 最古 、 最大 の もの が ある 。 なら||みやこ||み|||もくぞう|けんちく||なか|||せかい|さいこ|さいだい|||| その 建造 に 使わ れ た 技術 は 最も よく 保存 さ れ 最も 目 を 引く 中国 の 木造 建築 技術 の 例 で あり 、 その 源流 は 黄 河 文明 に 遡る 。 |けんぞう||つかわ|||ぎじゅつ||もっとも||ほぞん|||もっとも|め||ひく|ちゅうごく||もくぞう|けんちく|ぎじゅつ||れい||||げんりゅう||き|かわ|ぶんめい||さかのぼる p >< p >  p >< p > 最近 で は 、 日本 語 は 多く の 外国 語 、 特に 英語 を 借用 する よう に なった 。 ||||さいきん|||にっぽん|ご||おおく||がいこく|ご|とくに|えいご||しゃくよう|||| 日本 語 は 様々 な 影響 が 豊か に 混ぜ 合わさった 言葉 で ある 。 にっぽん|ご||さまざま||えいきょう||ゆたか||まぜ|あわさった|ことば|| 漢字 の 知識 は 外国 人 に とって 日本 語 を 覚える 際 の 助け に なり 、 日本 語 の 文法 構造 は 韓国 語 と 同じ で ある 。 かんじ||ちしき||がいこく|じん|||にっぽん|ご||おぼえる|さい||たすけ|||にっぽん|ご||ぶんぽう|こうぞう||かんこく|ご||おなじ|| だから 隣接 する アジア の 国 の 人々 に とって 日本 語 を 学ぶ の は 有利 で ある 。 |りんせつ||あじあ||くに||ひとびと|||にっぽん|ご||まなぶ|||ゆうり|| しかし 学習 者 の 態度 の 方 が 地理 的 、 遺伝 的 近 似 性 より も 大切 だ 。 |がくしゅう|もの||たいど||かた||ちり|てき|いでん|てき|ちか|に|せい|||たいせつ| 積極 的 姿勢 を 持ち 日本 語 の 会話 力 に おいて 勝って いる 世界 の 他 の 地域 から 来 た 外国 人 を たくさん 見 て き た 。 せっきょく|てき|しせい||もち|にっぽん|ご||かいわ|ちから|||かって||せかい||た||ちいき||らい||がいこく|じん|||み||| p > < p >  p > < p > 私 が 既に 日本 語 が 流暢 に なって い た 頃 、 アジア 人 に しか 見え ない 私 の 妻 は 日本 語 を あまり うまく 話せ なかった 。 ||||わたくし||すでに|にっぽん|ご||りゅうちょう|||||ころ|あじあ|じん|||みえ||わたくし||つま||にっぽん|ご||||はなせ| しばしば 私 達 は 公共 の 場 で 日本 人 と 三 角形 の 会話 を し た 。 |わたくし|さとる||こうきょう||じょう||にっぽん|じん||みっ|すみ かた||かいわ||| 私 が 日本 語 を 話し 、 日本 人 が 私 の 妻 に 答える 、 と いう 具合 に 。 わたくし||にっぽん|ご||はなし|にっぽん|じん||わたくし||つま||こたえる|||ぐあい| 実際 に 日本 語 を 話し て いる の が アジア 人 の 顔 を し て い ない 、 西洋 人 の 顔 を し た 人間 で ある と いう 事実 を 日本 人 は 納得 でき なかった の で ある 。 じっさい||にっぽん|ご||はなし|||||あじあ|じん||かお||||||せいよう|じん||かお||||にんげん|||||じじつ||にっぽん|じん||なっとく||||| p > < p >  p > < p > 同様 の こと が 何 年 も 経って から カナダ で 起こった 。 ||||どうよう||||なん|とし||たって||かなだ||おこった ある 年輩 の 日本 人 の 女性 が 、 喋り 出す の が 遅 かった 日本 人 と 白人 の 両親 から 生まれ た 子供 に ついて 次 の よう な 感想 を 述べ た の で ある 。 |ねんぱい||にっぽん|じん||じょせい||しゃべり|だす|||おそ||にっぽん|じん||はくじん||りょうしん||うまれ||こども|||つぎ||||かんそう||のべ|||| 「 遅い の は 当たり前 よ 。 おそい|||あたりまえ| 日本 人 は 英語 を 喋る の が 苦手 な ん だ から ！ にっぽん|じん||えいご||しゃべる|||にがて|||| 」 p > < p >  p > < p > 英語 の ネイティヴスピーカー で ある アジア 系 カナダ 人 の 二 世 を よく 知って いる に も 拘わら ず 、 よく 白人 が アジア の 言葉 を 習得 し た 白人 を 賞 賛 する の を 聞く 。 ||||えいご|||||あじあ|けい|かなだ|じん||ふた|よ|||しって||||こだわら|||はくじん||あじあ||ことば||しゅうとく|||はくじん||しょう|さん||||きく 中国 人 が 中国 文化 は あまりに 英語 文化 と 違う から 英語 を 覚える こと が でき ない と 言う の を 何 度 聞い た こと だ ろ う ？ ちゅうごく|じん||ちゅうごく|ぶんか|||えいご|ぶんか||ちがう||えいご||おぼえる||||||いう|||なん|たび|ききい||||| この よう な 文化 的 先入観 は 正しい 外国 語 学習 の もう 一 つ の 障害 で しか なく 、 捨て去る こと が 必要 で ある 。 |||ぶんか|てき|せんにゅうかん||ただしい|がいこく|ご|がくしゅう|||ひと|||しょうがい||||すてさる|||ひつよう|| 覚えよ う と する 情熱 さえ あれ ば 、 誰 でも 、 どんな 文化 や 背景 が あ ろ う と 、 齢 が いく つ で あ ろ う と 、 どんな 言語 でも 覚える こと が できる と 確信 し て いる 。 おぼえよ||||じょうねつ||||だれ|||ぶんか||はいけい||||||よわい||||||||||げんご||おぼえる|||||かくしん||| p >< p >  p >< p > 日本 を 訪れ 或いは 日本 に 住み ながら 「 肉 と じゃがいも 」 ばかり 食べ て 鮨 を 喜ば ない 西洋 人 は 大抵 日本 語 の 習得 に 成功 する 見込み は ない 。 ||||にっぽん||おとずれ|あるいは|にっぽん||すみ||にく||||たべ||すし||よろこば||せいよう|じん||たいてい|にっぽん|ご||しゅうとく||せいこう||みこみ|| 同様 に 、 団体 で ばかり 海外 旅行 を し 、 食べ 慣れ た もの だけ しか 食べ ない 日本 人 は どんなに 時間 を 費やし て み て も どんな 外国 語 も マスター できる 見込み は ない 。 どうよう||だんたい|||かいがい|りょこう|||たべ|なれ|||||たべ||にっぽん|じん|||じかん||ついやし||||||がいこく|ご||ますたー||みこみ|| 外国 語 を 学ぶ こと は 旅 を する よう な もの だ 。 がいこく|ご||まなぶ|||たび|||||| どちら の 活動 も 冒険 で ある 。 ||かつどう||ぼうけん|| 家 に いる の と 同じ よう に 海外 を 旅行 する の で は 何 の 意味 も ない 。 いえ|||||おなじ|||かいがい||りょこう|||||なん||いみ|| p > < p >  p > < p >  p > < p >  p >