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リングイスト (外国語に堪能な人). 個人的体験に基づく外国語習得のためのガイドブック., 18. 言葉の冒険の旅. 発音の問題

私 達 は みな どんな 外国 語 の 音 でも 正しく 発音 する こと が できる 。 すべて の 人間 が 人種 に 拘わら ず 同じ 音 を 発する 生理 的 能力 を 持 っ て いる 。 けれども 新しい 言葉 の 発音 を マスター する に は 懸命 の 努力 と 練習 が 必要 で ある 。 中国 語 で は これ が 最初 の チャレンジ だっ た 。

発音 を マスター する ため に 同じ 内容 を 毎日 何 時間 も 繰り返し 繰り返し 聴 い た もの だ 。 特に 中国 語 の 音 を 正しい トーン で マスター しよ う と 努力 を 重ね た 。 聴き ながら 口真似 を し た 。 自分 の 声 を テープ に 録音 し それ を ネイティヴスピーカー の もの と 比べ て み た 。 大きな 声 で 読む 練習 を し た 。 とうとう 私 の 発音 と ネイティヴスピーカー の 発音 の 違い を 聞き分ける 能力 が 増し て いっ た 。 私 は 中国 語 の 発音 に 必要 と さ れる 口 の 動き を 懸命 に 真似 た 。 更に この 新しい 言葉 の リズム を 会得 しよ う と 常に 誇張 し て 、 また 状況 に 応じ て 表情 や ジェスチャー を 加え て 発音 し た 。 最終 的 に ネイティヴ に かなり 近い 発音 が できる よう に な っ た 。

個々 の 単語 や フレーズ を 自分 が 満足 できる 位 に 発音 できる よう に なる と 、 学習 者 用 に 創作 さ れ た もの で ない 内容 、 即 ち 本当に 現実 的 な 内容 の 方 が わかり やすい こと を 発見 し た 。

中国 語 が 上達 する に つれて 、 私 は 有名 な 噺 家 侯 宝 林 の 変化 に 富む 北京 語 の リズム に 乗 っ た 北京 落語 を 聴く の を 格別 に 楽しみ に し た 。 近年 は 自分 の 北京 官 話 の 能力 を 維持 する ため に 時折 有名 な 中国 人 の 語り手 、 例えば 侯 宝 林 ( ユアンクオチェン ) の 『 三 国 志 』 など の 古典 文学 の 朗読 の CD を 聴 い て いる 。 中国 の 話芸 は レベル が 高く 、 この よう な CD を 聴 い て いる と 過ぎ去 っ た 日々 に タイム スリップ し て いく よう で 実に 楽しい 。

こんなに 違う 言葉 に 出会 っ て 私 は 悩 ん だ り も がい たり し て い た が やがて 学ぶ の を 楽しむ こと が できる よう に な っ た 。 学習 を 始め て から 8 ヶ月 も する と 識者 の 書 い た 随筆 や 老 舎 や 魯迅 など 1930 年 代 の 中国 人 作家 の 書 い た 小説 を 楽しむ こと が できる よう に な っ た 。 また 、 毛沢東 の 書 い た もの や 文化 大 革命 の 論争 に も 通じる よう に な っ た 。 わから ない 言葉 は たくさん あっ た が 、 私 に とって は 新しい 単語 を 全部 覚える の が 目的 で は なか っ た 。 ただ 楽しみ の ため に 読 ん だ の で あり 、 中国 語 の 書き 方 に 頭 を 馴 ら し て い た の で ある 。 私 は 意味 を 類推 する 能力 を 開拓 し て い た の で あり 、 それ は ある 言語 に とことん 身 を 曝す こと で 徐々に 伸び て いく 重要 な 技能 な の で ある 。

30 年 代 の 中国 世界 は 1960 年 代 後半 の 中国 の 実 状 と は 大きな 隔たり が あっ た 。 解放 前 の 中国 に は 悲劇 と 貧困 と 不安 が 満ち て い た 。 中国 は 対立 する 政治 的 勢力 と 利己 的 な 地方 の 武将 達 と の 間 の 内戦 と 外国 の 侵略 と の 防戦 に 引き裂か れ て い た 。 残酷 で 辛い 時代 だっ た 。 だ が 私 に は それ が 魅力 的 で ロマンチック に さえ 見え た 。 遥か な 時空 を 超える と 戦争 や 闘争 の 時代 は 英雄 的 に 見える こと が ある 。 中国 の 叙事詩 的 物語 『 三 国 志 』 や 、 中世 ヨーロッパ の 騎士 達 へ の 賛美 は 、 いかに 伝説 や 文学 が 恐 る べき 人間 の 苦悩 の 時代 を ロマン 化 する か の 二 つ の 例 に すぎ ない 。 外国 の 影響 が 突然 複雑 で 輝かしく それ まで は 自己 充実 し て い た 中国 文明 と 衝突 し 衰退 さ せ て し まっ た 世界 で 中国 社会 は その 地位 を 摸索 し て い た 。

伝統 的 な 中国 を 主 に 支え て い た 一 派 で ある 知識 階層 は いまや 新しい 役割 を 探し求め て い た 。 知識 人 の 中 に は 中国 の 伝統 的 慣習 を 擁護 する 人 達 も 、 新しい 革命 思想 マルキシズム を 信奉 する 人 達 も い た 。 他 に は 胡 適 氏 の よう に 西洋 哲学 と その 新 中国 へ の 適合 性 、 更に は 中国 哲学 と の 関連 を 極めて 洗練 さ れ た 方法 で 説く 人々 も い た 。

中国 の 歴史 的 変化 は 西 アジア や 地中海 地方 と は 異なる 。 中国 の 中央 集権 は エジプト 、 メソポタミア 、 ギリシャ 、 ローマ など の 勢力 より ずっと 長く 保た れ た 。 ヨーロッパ で は ローマ 人 と 他 の 人々 が 相互 に 影響 し 独立 し た が 、 中国 の 文化 と 人々 は 南方 に 広 が っ て いき そこ で 様々 な 民族 と 混じり 合 っ た が 、 恒久 的 な 個々 の 国家 が 出現 する こと は なか っ た 。 中国 北方 で は 過去 2000 年 の 間 トルコ 人 、 モンゴル 族 、 チベット 族 、 トゥングース 族 など に よる 絶え間 ない 侵略 と 定住 が 支配 し て い た 。 しかし この 時代 で も 中国 文化 の 権威 と 勢力 は 永久 的 な 攻撃 を 蒙る こと は なか っ た 。 この 一因 と して 発音 が 異な っ て も 言葉 の 意味 を 表す こと の できる 中国 語 の 表記 法 の 柔軟 性 を 挙げる こと が できよ う 。 中国 は 様々 な 地域 の 多様 な 文化 的 民族 的 要素 を 吸収 し ながら も その 単一 性 を 保持 する こと が でき た の で あっ た 。

唐 や 宋 の 時代 の 中国 絵画 に 描か れ て いる 優雅 な 情景 を 見る と 、 同 時代 の ヨーロッパ 文化 の レベル の 低 さ と 比べ て 当時 の 中国 社会 の 生活 水準 の 高 さ と 洗練 度 に 驚嘆 せ ざる を 得 ない 。 歴史 的 状況 が もし 違 っ て い たら この 技術 的 、 文化 的 に 洗練 さ れ た 中国 社会 が どの よう な もの を 創 っ て いっ た か 想像 する の も 興味深い 。 だが 、 人類 を 取り巻く 環境 は 常に 変化 せ ざる を 得 ない もの な の だ 。

我々 西洋 世界 の 人間 は 学校 で 中国 文明 が いかに 世界 の 他 の 地域 に 関わ っ て き た か に ついて 充分 学 ん で い ない 。 中国 文化 の 恩恵 を 受け て き た の は 隣人 で ある 東 アジア の 国々 ― そこ で は 中国 文化 から 多く の もの を 借用 し て き た ― だけ で は なく 西 ヨーロッパ も そう で あっ た 。 中世 時代 初期 に 中国 の 技術 が ヨーロッパ に 導入 さ れ た こと に よって 工業 及び 航海 技術 の 進歩 に 弾み が つけ られ た の で ある 。

私 達 は みな どんな 外国 語 の 音 でも 正しく 発音 する こと が できる 。 すべて の 人間 が 人種 に 拘わら ず 同じ 音 を 発する 生理 的 能力 を 持っ て いる 。 けれども 新しい 言葉 の 発音 を マスター する に は 懸命 の 努力 と 練習 が 必要 で ある 。 中国 語 で は これ が 最初 の チャレンジ だっ た 。

 

発音 を マスター する ため に 同じ 内容 を 毎日 何 時間 も 繰り返し 繰り返し 聴い た もの だ 。 特に 中国 語 の 音 を 正しい トーン で マスター しよ う と 努力 を 重ね た 。 聴き ながら 口真似 を し た 。 自分 の 声 を テープ に 録音 し それ を ネイティヴスピーカー の もの と 比べ て み た 。 大きな 声 で 読む 練習 を し た 。 とうとう 私 の 発音 と ネイティヴスピーカー の 発音 の 違い を 聞き分ける 能力 が 増し て いっ た 。 私 は 中国語 の 発音 に 必要 と さ れる 口 の 動き を 懸命 に 真似 た 。 更に この 新しい 言葉 の リズム を 会得 しよ う と 常に 誇張 し て 、 また 状況 に 応じ て 表情 や ジェスチャー を 加え て 発音 し た 。 最終 的 に ネイティヴ に かなり 近い 発音 が できる よう に なっ た 。

 

個々 の 単語 や フレーズ を 自分 が 満足 できる 位 に 発音 できる よう に なる と 、 学習 者 用 に 創作 さ れ た もの で ない 内容 、 即ち 本当に 現実 的 な 内容 の 方 が わかり やすい こと を 発見 し た 。

中国 語 が 上達 する につれて 、 私 は 有名 な 噺家 侯 宝林 の 変化 に 富む 北京 語 の リズム に 乗っ た 北京 落語 を 聴く の を 格別 に 楽しみ に し た 。 近年 は 自分 の 北京 官話 の 能力 を 維持 する ため に 時折 有名 な 中国人 の 語り手 、 例えば 侯 宝林 ( ユアンクオチェン ) の 『 三国志 』 など の 古典 文学 の 朗読 の CD を 聴い て いる 。 中国 の 話芸 は レベル が 高く 、 この よう な CD を 聴い て いる と 過ぎ去っ た 日々 に タイム スリップ し て いく よう で 実に 楽しい 。

 

こんなに 違う 言葉 に 出会っ て 私 は 悩ん だり もがい たり し て い た が やがて 学ぶ の を 楽しむ こと が できる よう に なっ た 。 学習 を 始め て から 8 ヶ月 も する と 識者 の 書い た 随筆 や 老 舎 や 魯迅 など 1930 年代 の 中国人 作家 の 書い た 小説 を 楽しむ こと が できる よう に なっ た 。 また 、 毛沢東 の 書い た もの や 文化 大 革命 の 論争 に も 通じる よう に なっ た 。 わから ない 言葉 は たくさん あっ た が 、 私 にとって は 新しい 単語 を 全部 覚える の が 目的 で は なかっ た 。 ただ 楽しみ の ため に 読ん だ の で あり 、 中国 語 の 書き方 に 頭 を 馴らし て い た の で ある 。 私 は 意味 を 類推 する 能力 を 開拓 し て い た の で あり 、 それ は ある 言語 に とことん 身 を 曝す こと で 徐々に 伸び て いく 重要 な 技能 な の で ある 。

 

 

30 年代 の 中国 世界 は 1960 年代 後半 の 中国 の 実状 と は 大きな 隔たり が あっ た 。 解放 前 の 中国 に は 悲劇 と 貧困 と 不安 が 満ち て い た 。 中国 は 対立 する 政治 的 勢力 と 利己 的 な 地方 の 武将 達 と の 間 の 内戦 と 外国 の 侵略 と の 防戦 に 引き裂か れ て い た 。 残酷 で 辛い 時代 だっ た 。 だ が 私 に は それ が 魅力 的 で ロマンチック に さえ 見え た 。 遥か な 時空 を 超える と 戦争 や 闘争 の 時代 は 英雄 的 に 見える こと が ある 。 中国 の 叙事詩 的 物語 『 三国志 』 や 、 中世 ヨーロッパ の 騎士 達 へ の 賛美 は 、 いかに 伝説 や 文学 が 恐る べき 人間 の 苦悩 の 時代 を ロマン 化 する か の 二つ の 例 に すぎ ない 。 外国 の 影響 が 突然 複雑 で 輝かしく それ まで は 自己 充実 し て い た 中国 文明 と 衝突 し 衰退 さ せ て しまっ た 世界 で 中国 社会 は その 地位 を 摸索 し て い た 。

 

伝統 的 な 中国 を 主 に 支え て い た 一 派 で ある 知識 階層 は いまや 新しい 役割 を 探し求め て い た 。 知識 人 の 中 に は 中国 の 伝統 的 慣習 を 擁護 する 人達 も 、 新しい 革命 思想 マルキシズム を 信奉 する 人達 も い た 。 他 に は 胡 適 氏 の よう に 西洋 哲学 と その 新 中国 へ の 適合 性 、 更に は 中国 哲学 と の 関連 を 極めて 洗練 さ れ た 方法 で 説く 人々 も い た 。

 

中国 の 歴史 的 変化 は 西 アジア や 地中海 地方 と は 異なる 。 中国 の 中央 集権 は エジプト 、 メソポタミア 、 ギリシャ 、 ローマ など の 勢力 より ずっと 長く 保た れ た 。 ヨーロッパ で は ローマ 人 と 他 の 人々 が 相互 に 影響 し 独立 し た が 、 中国 の 文化 と 人々 は 南方 に 広がっ て いき そこ で 様々 な 民族 と 混じり 合っ た が 、 恒久 的 な 個々 の 国家 が 出現 する こと は なかっ た 。 中国 北方 で は 過去 2000 年 の 間 トルコ 人 、 モンゴル 族 、 チベット 族 、 トゥングース 族 など による 絶え間 ない 侵略 と 定住 が 支配 し て い た 。 しかし この 時代 で も 中国 文化 の 権威 と 勢力 は 永久 的 な 攻撃 を 蒙る こと は なかっ た 。 この 一因 として 発音 が 異なっ て も 言葉 の 意味 を 表す こと の できる 中国語 の 表記 法 の 柔軟 性 を 挙げる こと が できよ う 。 中国 は 様々 な 地域 の 多様 な 文化 的 民族 的 要素 を 吸収 し ながら も その 単一 性 を 保持 する こと が でき た の で あっ た 。

 

唐 や 宋 の 時代 の 中国 絵画 に 描か れ て いる 優雅 な 情景 を 見る と 、 同 時代 の ヨーロッパ 文化 の レベル の 低 さ と 比べ て 当時 の 中国 社会 の 生活 水準 の 高 さ と 洗練 度 に 驚嘆 せ ざる を 得 ない 。 歴史 的 状況 が もし 違っ て い たら この 技術 的 、 文化 的 に 洗練 さ れ た 中国 社会 が どの よう な もの を 創っ て いっ た か 想像 する の も 興味深い 。 だが 、 人類 を 取り巻く 環境 は 常に 変化 せ ざる を 得 ない もの な の だ 。

 

我々 西洋 世界 の 人間 は 学校 で 中国 文明 が いかに 世界 の 他 の 地域 に 関わっ て き た か について 充分 学ん で い ない 。 中国 文化 の 恩恵 を 受け て き た の は 隣人 で ある 東アジア の 国々 ― そこ で は 中国 文化 から 多く の もの を 借用 し て き た ― だけ で は なく 西 ヨーロッパ も そう で あっ た 。 中世 時代 初期 に 中国 の 技術 が ヨーロッパ に 導入 さ れ た こと によって 工業 及び 航海 技術 の 進歩 に 弾み が つけ られ た の で ある 。