Verbs

辞書に表記されている動詞の形式は不定形です(例: 英語の「to speak」(しゃべる)に相当する「falar」など)。ポルトガル語の動詞の不定形はほぼすべて「-ar、-er、-ir」のいずれかで終わります。それぞれの語尾は動詞がどの変化グループ(動詞のカテゴリ)に所属し、どの変化パターンを持っているかを示します。

一部の動詞は上記のカテゴリに当てはまらず、変化パターンが不規則です。

1. 変化
-ar」で終わる動詞 Falar(しゃべる)
-er」で終わる動詞 Beber(飲む)
-ir」で終わる動詞 Assistir(見る)
2. 法
直接法 確かな事実の表現に使用
仮定法 不確実または可能な事実や希望、あるいは疑いや仮説の表現に使用。命令、希望、気持ち、必要性に関連する内容にも使用されます。通常は従属節に含まれます。
命令法 命令、希望、アドバイスの表現に使用。
3. 時制
ポルトガル語の時制には単純時制と複合時制があります。単純時制は主動詞となる1つの動詞のみで構成される一方、複合時制は2つの動詞で構成されます。つまり、助動詞と主動詞です。
ポルトガル語の複合時制に使用される主な助動詞には、「estar」(〜である・進行時制に使用)、「ir」(行く・未来時制に使用)、「ter」(〜を持つ・完了時制に使用)、「ser」(〜である・受動態に使用)があります。
I. 単純時制
規則動詞の単純時制を構成するには、不定詞の語尾(-ar、-er、-ir)を削除(-)または追加(+)します。次の表の通り、動詞語幹に語尾を付けます。
  1. Eu
  2. Ele/Ela/Você
  3. Nós
  4. Eles/Elas/Vocês
語尾が「-ar」系の動詞語尾が「-er」系の動詞語尾が「-ir」系の動詞
直接法現在使用範囲: 現在の行動
-o-o-emos
-a--em
-amos-emos-o
-am-em-e
直接法半過去使用範囲:(a)特定期間の過去の行動、(b)頻度または習慣、(c)同時に起こる2つの行動、(d)背景となる行動と出来事の説明、(e)ていねいな依頼(英語では「would」や「could」を使用する表現に相当)、(f)条件法の時制の代替
-ava-ia-ia
-ava-ia-ia
-ávamos-íamos-íamos
-avam-iam-iam
直接法過去使用範囲:(a)過去に完了した行動、(b)背景となる行動と出来事を説明する際、出来事の説明に必ず過去形を使用します
-ei-i-i
-ou-eu-iu
-amos-emos-imos
-aram-eram-iram
仮定法現在使用範囲:(a)現在の状態を指す行動、(b)未来の状態を指す行動
-e-a-a
-e-a-a
-emos-amos-amos
-em-am-am
仮定法半過去仮定法半過去のメモ: 仮定法半過去は常に従属節で使用します。
使用範囲:(a)現在または未来、あるいは過去の習慣的(定期的)な状態を指す行動、(b)過去の状態を指す行動
-asse-esse-isse
-asse-esse-isse
-ássemos-êssemos-isse
-assem-essem-issem
仮定法未来使用範囲:未来の行動の偶然性
+_+_+_
+_+_+_
+mos+mos+mos
+em+em+em
未来使用範囲:(a)確実か起こり得る可能性が非常に高い未来の行動、(b)通常は疑問文で表現される現在の事実の不確実性
+ei+ei+ei
+emos+emos+emos
0+ão+ão+ão
条件文使用範囲:(a)過去の事実の不確実性、(b)希望を暗示するていねいな依頼、(c)起こる確率が低い事実の条件
+ia+ia+ia
+ia+ia+ia
+íamos+íamos+íamos
+iam+iam\+iam
過去分詞形の構成
-ar」で終わる動詞 -ado -er」で終わる動詞 -ido -ir」で終わる動詞 -ido
II. 複合時制
現在完了形:現在形の「ter」+ 主動詞の過去分詞形
過去完了形:半過去時制の「ter」+ 主動詞の過去分詞形
未来完了形:未来時制の「ter」+ 主動詞の過去分詞形
条件付完了形:半過去時制の「ter」+ 主動詞の過去分詞形